#おしえてなかむーさん

#おしえてなかむーさん

(略しておしむーさん)

懐かしいハッシュタグですね笑

「なかむーさんのようなお仕事をするにはどうしたらよいですか?」というご質問を受けることが多いので、あくまで「僕の場合」ですが、お答えしようと思います。

特に今まだ学生で、就職先はどこを目指せばいいの?いう疑問があるようですが、まずは自分が何をやりたいのかを少し絞り込んだ方が良いかもです。

というのも「エンターテイメント業界」はとても幅広く、例えば「ライブ制作」と一口に言っても、それが興行側(イベンター)なのか、実際にステージを作る側なのか、それがステージを創る側でもセクションの違いによって担当する会社もまるで違うからです。

我々の業界は「専門分業チーム制」で、各分野のプロフェッショナルが、プロジェクト毎に集まってチームを組みます。

先の話で言えば、例えばLEDビジョンを組む会社が、そのビジョンに出す映像をカメラで撮っているか?といえば、そうじゃない事の方が多いです。

もちろん大手企業さんで、何もかも出来る(機材も持っていて、オペレーターもいる)ところもありますが、やはり社内で部署は別れているし、担当も決められているので、自分のやりたい事(興味がある事)が具体的であるに越したことはありません。

その上で、どうやって業界に飛び込めば良いのか?ですが

一般企業であれば会社説明会やインターンシップなど行うのが当たり前ですが、自分の好きなアーティストのライブを担当している会社はそーゆーのやってない!という事の方が多いんじゃかいかしら。(ちなみにウチもやってません)

Q.なぜやらないのか?

A.やりたいけどやるヒマがない!泣

…やらない理由はほぼコレに尽きます。

我々の仕事は、世の中の休日を充実させるべく、平日に準備して休日に本番をやるという、働き方改革なんのその!なところがあり、大手企業ならまだしも、個人〜数人規模だと、猫の手を借りたくても、そのニャンコに声をかけるヒマもなく、日々忙殺されている事が多いからです。僕もそのひとりですね。

ニャンコは欲しいんですよ。慢性的な人材不足業界ですから。だからこそニャンコは即戦力であれば当然「即採用!明日から現場入って!研修?それが現場だよ!ニッコリ」となるワケですが

Q.じゃあ知識や経験のない自分はどうしたらいいの?

A.ぜんぜん大丈夫。※ただし最低条件つき

最低条件については後で述べるとして、まずは「即戦力」とは何かを説明します。即戦力な人が自覚してないとモッタイナイので。

即戦力は大きく3種類。

①仕事で使えるウデがある人

専門職なので、機材が触れたり素材を創れたりは当然「即戦力」です。でもそんな方はだいたい既にご活躍中の事と存じます。

例えば「Adobe Illutratorで文化祭のポスター作ったことあります」「Pro Toolsを使って趣味で音楽やってます」も、ある意味「戦力」です。それが「即」になるかどうかは、趣味レベルでお持ちのプライド的なものは一度忘れて頂き、プロとして貪欲に勉強できるかどうかにかかっています。「自分のやり方はこうなんでー」というコダワリの技術が、我々プロより素晴らしいものであれば、戦力どころか独立できますのでどうぞ。

②とにかく何でも元気よくやれる人

我々の仕事はとても華やかな業界で楽しそうに見えますが、朝早起きして汗水流して重い荷物運んで、夜遅くまで延々パソコンとにらめっこ、酷い時は「今ナニ待ち?ナニ待ち?」と意味のわからない待機を強いられる事も、他の業界同様、当たり前にあります。

そんな中、雑務であれ範疇外であれ時間外であれ、とにかく何でも「元気に(=ふてくされず)」やれる人は「戦力」になります。

(もちろん我々も社会人として、理不尽な強制就業はしない!させない!引き受けない!が基本です。あくまでイレギュラーとして、そういう日もまあまああるよ、という事です)

もっと言えば、この精神がないと成長できません。だっていちいち手取り足取り教えてるヒマないから、自分から先回りして動いて、わからない事は自分から先輩たちに(ちゃんとタイミングと空気を読んで)聞いていける人じゃないと、いつまでも「自分、新人のシロウトなんでー」と現場見学に来ているだけのギャラ泥棒になりかねません。

「何もできないなら何でもやれ」です。

③スキマを埋められる人

これは①×②な感じで、いわゆるアシスタント的な立ち位置で動ける人ですね。ある意味イチバン「即戦力」です。てゆーか、これが出来ない人は必要ないです。だって僕らの仕事はあくまで裏方=『表舞台に立つ人のアシスタント』だからです。

ボスにいちいちやる事を確認しなくても「先にやっておきました」「もう全て準備出来てます」が「他にやる事ありますか?」まで言えたら大したもんです。

コレ、専門知識とかよりも、今までの生き方や生活環境に左右される気がします。

親御さんの躾がしっかりしてた、子どもの頃から大人に囲まれて過ごす事が多かった、クラブ活動が厳しかった(特に体育会系などの)人は、実はすでにコレができる人材である事が多いです。

このどれかに当てはまるなら、きっとどこでも受け入れてくれるんじゃないかな。

Q.さて、では「経験も知識もない自分」はどうすれば良いのか?

A.「②+最低条件」で可能性が出てきます。

「最低条件」とは「最低限の一般常識」と「必要最小限の社会常識」を身につけている事。ホントこれだけ。こんな簡単な事。

ですが。

こんな簡単な事すら出来ないコたちが増えた結果→慢性的な人材不足に陥っていると思っています。

少子化とかも当然影響あるんですけど、イヤな事があったら→すぐ辞める、被雇用者の主張ばかりが強い(主張してもいいけど、やる事やってから言えや、と言いたい)もさることながら

挨拶ができない、先輩に気を遣えない、敬語が使えない、など、そのコの向こう側に残念なご家族の姿を想像しかねないような、社会常識以前の一般常識すら身につけないままオトナ年齢に達してしまったコが見受けられるのも事実です。

長々と書きましたが、これは何も我が業界に限った事ではなく「社会に出る」とは、そういう覚悟がいるよ、という事で、その覚悟がないコほど、国や社会や時代、会社や先輩や仲間を(直接言わずにカギ付きSNSで)否定非難誹謗中傷しがちな気がします。

自分が正しいと思うなら、面と向かって言うのも「人としての一般常識」だからね。

実はここまで前置きなんですが笑、先にも書いたように、エンターテイメント業界は基本的に「慢性的な人材不足」なので、門戸は何処にでも開いております。

まずは、自分がなぜエンターテイメント業界に入りたいと思ったのか、キッカケを思い出してください。「誰かを喜ばせたい」みたいなキラキラしたのは置いといて、どうやって喜ばせるかの手段を考えてみてください。

それがあなたの「脊髄」になります。

そのキッカケを与えてくれた場を作っていた人、会社が、まずあなたが目指すべきところです。

あのライブの映像がかっこよかった、演出がステキだった、音が素晴らしかった、照明が美しかった。

誰がそれを手掛けたのか、その気になれば調べられるハズです。(ググっても見つからない、なんて言ってるうちは、まだまだダメです)

目指す先を見つけたら、あとは熱意を持ってアタックあるのみ!

これは恋愛と同じで、好きなコに振り向いてもらいたい時、押しに弱いのか、じっくり攻めた方がいいのかは、相手をよく観察して脳みそフル回転させて自分で考えなはれ。

採用期間や採用条件など明示している会社、何の募集もしていない会社、いろいろありますが、経営者として言わせてもらえば「オモロイやつ、使えるやつは、ヨソに行かれる前に即採用!」なんですけどねえ。

最終的な決済権は経営者が持っているので、あとはどんなルートでそこへ辿り着くかですね。そういったところも実はちゃんと見てますよ。

ちなみに、ファンの延長で、この業界に入れば直接会えちゃうかも!なーんて思っていると、どんだけ繕っても大人にはちゃんとバレてるので、ウソつかずに最初から正直に言った方がいいですよ。それがNG条件かもしれないし、モチベーションの高さが採用の決め手になるかもしれない。ウソつくやつは無条件でNGです。

想いや熱意の脊髄に「最低限の一般常識」と「必要最小限の社会常識」がセットになって、ようやく脊椎(背骨)になります。

あとの骨や筋肉は、現場に出て仕事をやりながら身につけていく。それで大丈夫。

サボらず一生懸命やっていれば、自ずと誰にも負けない筋肉を筋肉がついていくハズ。

背骨がしっかりしてないと、鍛える事もできないよ。

一番はじめに書いた「なかむーさんのような仕事」が、僕のいる業界という意味であれば、ざっくりお答えできるのはこんなところです。

「エンターテイメント業界」は

「楽しい業界」ではなく

「楽しさを創る業界」なので

「誰かを喜ばせたい」

「誰かを楽しませる事が自分の悦び」

にモチベーションを持てる人は、向いてる業界だと思います。

「関連企業に就職する」事しか手段がないわけではないので、まずは「就職しろ」と洗脳されて硬くなったアタマを柔らかくするところからはじめましょう。

僕なんて、力試しに受けた某大手企業の最終面接の帰りに、学生時代ちょっとだけ仕事したイベント会社のオフィスに立ち寄って「最終面接まで残ったけど、なんだか面白くなさそうだから、ココで雇ってくださいよ」とお願いして、その場で採用され、この業界に入ることになったんですから。何がキッカケになるかなんて、わからないもんですよ^_^