VR (Virtual Reality)

週一どころか隔週木曜すらアヤシくなり、もはや不定期掲載なかむーです。ご無沙汰しております。
今日は弊社こうへー開発室長も興味を持っている「VR」についてです。

VRと言えば、やはり思い出すのが「バーチャルボーイ」ですね。
1995年7月21日発売、希望小売価格15,000円。全世界累計出荷台数は77万台。(出典:muketsu2nd.xsrv.jp)
時代を先取りし過ぎた、任天堂の3Dゲーム機。ファミコン世代のオジサンは必ず知ってます。
https://middle-edge.jp/articles/jb00n

今では「Oculus Rift」「HTC vive」「PlayStation VR」と、ヘッドマウントディスプレイを使ったVR体験も、「バーチャルボーイ」よりは身近になりました。

でも。僕はコレが「ファミコン」みたく『みんなが持っている』『触った事のない人はいない』にはなり得ないと考えます。
それは言わずもがな、その特長たるべき「ヘッドマウントディスプレイ」そのものが、ハードルを上げまくっているからです。

VRではありませんが、テレビで立体視を可能にする「Stereocopic3D」や「Google Glass」「Microsoft HoloLens」なんかも同じ。

裸眼ではなく『顔(頭部)に何かを装着させる』という、不自然極まりない動作をユーザーに強いる事自体が、それはとても非日常で、VRや立体視という“(まだ視界や動きに制限のある、ナンチャッテな)非現実”を体験するために“非日常”を通過しなくてはいけない、という2段階のストレスは、どうしたってユーザーを限定し遠ざけてしまいます。

ディズニーランドなんかと同じだと思うんです。
わざわざ舞浜まで移動する。そしてお金を払ってゲートをくぐる。
それだけ事前所作が必要で、ユーザー側にストレスがあったとしても「そこに行きたい」と思わせるもの。

そう。やっぱり大事なのは『コンテンツ』なんです。
VRも、わざわざヘッドマウントディスプレイをかぶってでも体験したいような『コンテンツ』があれば、人のストレスは興味に勝てないハズなんです。

ソコで出ましたコレ。

Lytroのカメラで、人はVR映像のなかを動き回ることができるようになる|WIRED.jp
http://wired.jp/2015/11/28/lytro-immerge-groundbreaking/?utm_content=buffer7ca90&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

VRに求められる最大の体験価値とは「没入感」です。
いかに“あたかもそこにいるようだ”と感じさせる事ができるか。

極論、視覚以外の感覚も支配しないと、本物の没入感は得られないワケで、そんな事を実現させようとすると、部屋ごと創らなきゃいけなくなり、それこそ“非現実的”なので、まずはVR+ヘッドマウントディスプレイで出来る事の最大限を考えてみましょうよ、と。

「写真」「映像」という記録媒体が登場し、人は「行った事もない場所に行く事が出来」「会った事もない人を見る事が出来」るようになりました。
ただしそれは、四角のフレームに囲まれた、どこかの誰か=撮影者が切り取ったワクの中でしかありませんでした。

その「不自由なワク」を、VR+ヘッドマウントディスプレイが取り払う事が出来たら。

例えば「Lytro Immerge」を、エベレストの山頂に置いて撮影したら。
エベレストの山頂から観える景色を、巨額の費用や長期間の準備、そして自身やたくさんのシェルパたちの生命を危機に晒す事なく(視覚と聴覚だけは)体験する事が出来る。

例えば「Lytro Immerge」を、コンサートのステージ上に置いて撮影したら。
そこにいる観客はおろか、スタッフですら立つ事のできない位置で、誰も見た事のない距離感で、ライブを(視覚と聴覚だけは)体験する事ができる。(コレはマジでやりたい)

例えば「Lytro Immerge」を、宇宙空間に浮かべて撮影したら。
CGなんぞで創ったニセモノのウチュウじゃなく、深淵まで広がり続ける星々に囲まれた宇宙空間を(視覚と聴覚だけ(無音だけど)は)体験する事ができる。
(宇宙ってホントに無音なのかなー人間がその音を聴く術を持ってないだけじゃないかなーおっと話が逸れました)

メガネをかけて立体視を体験する「Stereocopic3D」の仕事がキッカケでご一緒した『元気ロケッツ』の生みの親のひとり、水口哲也さんが創ったPlayStationVR対応のゲーム『Rez Infinite』。お恥ずかしながらまだプレイした事はないんですが、きっとコレが今現在、CGで創ったヴァーチャル空間の中に没入する「没入感」を体感できる最高峰のコンテンツなんじゃないでしょうか。(シナスタジアスーツ着てプレイしてみたい)

「Lytro Immerge」は、CGで創ったヴァーチャル空間ではなく、本当に存在する空間を疑似体験する事を可能にする、まったく新しいカメラ、否、VRシステムだと思います。

こういった「疑似体験」で素晴らしい景色を見た人が「本物を観てみたい!」と、ヘッドマウントディスプレイを外し、部屋の扉を開けて、実物を観に行く、というのがゴールですね。